縁起が良くないとされる「仏滅」。結婚式や入籍など、特別な日には避けたいと考えるカップルも多いかもしれませんね。
ただ、「仏滅」に結婚式を挙げることで得られるメリットもあるのです。
そこで今回は、結婚式に「仏滅」を避けるべきなのか、その真意を解説します。
そもそも仏滅とは?
そもそも仏滅とは、六曜(ろくよう)といわれる物事の良し悪しを決める考え方にある種類の一つです。六曜は、仏滅・先勝・先負・友引・大安・赤口の6種類で構成されており、それぞれ結婚式や入籍など、おめでたい事に良い日と悪い日があります。
中国で生まれた六曜は明治時代に一度禁止された過去もありますが、第二次世界大戦後に復活しました。その後は日本でも、根強く信じられてきた考え方です。そんな六曜のひとつである仏滅には「すべてが不吉」の意味があり、結婚式など特別な日には避けられるのが一般的です。
結婚式で仏滅が選ばれない理由
明治時代に一度廃止されたものの、その後復活した六曜は今でも日本に深く根付いている考え方です。結婚式で仏滅が選ばれないのは、昔からの習慣が大きな理由だといえます。
若い世代には六曜を気にしない人も多くいますが、両親や祖父母、親族など年配の方の中には「非常識」だと考える人も少なくありません。このような世代の考え方の違いで揉めることもあるため、その点を考慮して仏滅を避ける新郎新婦も多いのです。
仏滅に結婚式は避けるべきなの?
若い世代は仏滅を気にせず、結婚式を挙げるケースもあります。ただ両親や祖父母、親族を考慮すると、避けるのが無難だと考える人も少なくありません。しかし、本当に結婚式に仏滅を避けるべきなのかわからないですよね。ここでは、仏滅に結婚式を避けるべきなのかについて解説します。
仏滅に結婚式を挙げても問題なし
結論からいうと、仏滅に結婚式をしていけない決まりはありません。ただ昔から伝わる六曜の考え方が根付く日本では、縁起を担いで結婚式などのお祝い事では避ける傾向にあります。
しかしながら、六曜の考え方は根拠がなく、提唱者も明らかになっているわけではありません。仏滅に結婚式を挙げるかどうかは、新郎新婦の考え方次第なのです。決して仏滅だからといって結婚式を挙げてはいけないわけではありません。ふたりで話し合って決めるのが望ましいでしょう。
キリスト教式なら仏滅は関係ない?
結婚式では、キリスト教式を選ぶカップルもいるでしょう。キリスト教式の場合、中国から伝わった六曜の考え方は無関係に感じますよね。
ただ一方で宗教にかかわらず、日本で結婚式を挙げる場合は考慮したほうが良いのではないかと考えるカップルもいるでしょう。宗教の観点からいえば、六曜の考え方は考慮する必要はありません。
仏滅に結婚式したら離婚率は高い?
縁起が悪い仏滅に結婚式を挙げたら、離婚率が高くなるのか気になる人も多いでしょう。実は仏滅に結婚式を挙げたからといって、離婚率が高くなるわけではありません。
六曜はあくまで考え方なので、新郎新婦がいつ結婚式を挙げたいかが重要です。縁起が良い日を考慮しすぎて、六曜に振り回されないように注意しましょう。
仏滅に結婚式をするメリット
縁起が悪い仏滅ですが、実は結婚式を挙げるメリットも多くあります。ここからは、仏滅を選ぶメリットを見ていきましょう。
結婚式場の予約が取りやすい
仏滅の結婚式で得られるメリットとして、結婚式場の予約が取りやすいことが挙げられます。なぜなら、今の日本ではまだ大安や友引など縁起が良い日を選ぶカップルも多いからです。
仏滅なら結婚式の日に選ぶカップルが多くないので、希望日で予約が取りやすくなります。結婚式を挙げる人が少ないので、結婚式の会場は混雑せずゆったりと過ごすことが可能でしょう。
割引や特典があり挙式費用が安い
縁起が悪いとされる仏滅を、結婚式の日取りに選ぶカップルは多くありません。結婚式の予約が埋まらず仏滅の日だけ空席が続くため、特別に仏滅プランを用意する場合も少なくありません。
割引や特典などを用意する結婚式場もあるので、挙式にかかる費用を格段に抑えられます。結婚式は何かとお金がかかるため、コストを最小限に抑えたい人にも最適です。
他の結婚式と日にちがかぶらない
仏滅に結婚式を挙げるメリットのひとつに、親族や友達などほかの人と結婚式が被らないことがあります。やはり結婚式が重なってしまうと、どちらか一方の結婚式に参列できなくなってしまうでしょう。
ほかの人と結婚式を重ならないようにするには、日取りが被らない配慮も必要になります。仏滅を選ぶカップルはそう多くないため、ほかの結婚式と重なることを避けられるでしょう。
仏滅に結婚式を挙げるときの注意点
仏滅に結婚式を挙げるかどうかは、新郎新婦の考えが重要です。ただ、両親や祖父母、親族などの気持ちも配慮しなければいけません。そこで、仏滅に結婚式を挙げるときの注意点を紹介します。
新郎新婦の気持ちを最優先する
結婚式の主役は新郎新婦なので、主催者の気持ちを最優先にするべきです。日取りのことで問題が起こると、結婚式当日に嫌な気持ちを残したまま本番を迎えなければいけません。まずは新郎新婦のふたりで話し合うことが大切でしょう。
参列者の気持ちや考えも考慮する
結婚式の主役は新郎新婦なので、ふたりの考えを重要視することが一番です。ただ両親や祖父母、親族の世代では、まだまだ仏滅に結婚式を挙げることに消極的な意見を持っている人もいます。仏滅に結婚式を挙げたいなら、参列者の理解を深める必要があるかもしれませんね。
反対する親を説得する方法
両親の世代では、仏滅に結婚式を挙げることに反対されることもあるでしょう。結婚式の日取りを決めるのは新郎新婦なので、両親の考えを無視して半ば強引に進めることもできます。ただ結婚式当日に気持ちよく挙式をしたいなら、やはり両親もきちんと説得したいですよね。そこで、反対する親を説得する方法を紹介します。
費用を抑えられることを伝える
仏滅だと、結婚式にかかる費用を最小限に抑えられることを両親に伝えましょう。両親も結婚式には多額の費用がかかることを知っているはずです。
費用を抑えられることを知れば、「仏滅に結婚式を挙げるのは仕方ない」と考え方が変わることもあります。ふたりだけで結婚式を挙げたいから「費用を抑えられる仏滅にした」と伝えましょう。
入籍は縁起の良い日を選ぶ
結婚式は仏滅にするものの、入籍は縁起が良い日を選ぶことを伝えることも効果的です。縁起が良いとされる日は六曜の大安や友引はもちろん、もっとも縁起が良いとされる天赦日(てんしゃにち)を選ぶのもいいでしょう。入籍日に縁起が良い日を選ぶことで、説得力も高まるはずです。
挙式希望日の予約がいっぱいだった
親世代の人は、六曜に基づいて縁起が良い日に結婚式を挙げるべきだと考える人もいます。そんな両親を説得するのは、簡単なことではないかもしれません。
そんなときは、「挙式希望日の予約がいっぱいだった」と伝えるのも効果的です。また合わせて参列者に配慮した選択であることを伝えれば、さらに説得力が増します。仏滅に結婚式を挙げることを受け入れてくれるかもしれません。
結婚式の日取りはオンライン相談会で相談しよう!
仏滅は縁起が悪いと考える人も多いですが、考え方を変えればまったく違う解釈もできます。また費用を最小限に抑えられたりほかの人と結婚式が重ならなかったりなどメリットも多いです。2人で結婚式では、オンライン相談会を開催しています。仏滅に結婚式を挙げていいものなのか、そんな悩みを抱えている人はぜひ参加しましょう。