結婚式当日のイベントのひとつ、ファーストミートについてご紹介します。
ファーストミートは結婚式当日になって初めて新婦の花嫁姿を見ることができる、当日限定の感動を呼ぶことが魅力のセレモニーです。
メリットや実際におこなうときのポイントについてまとめました。
ファーストミートとは?
ファーストミートは海外では一般的ですが、日本の結婚式の風習にはまだ浸透しきれていません。
結婚式で必ずおこなわなければいけないイベントではありませんが、当日だけにしか得られない感動を呼ぶセレモニーとして徐々に注目され始めています。
ファーストミートの基本的な意味や由来、メリットについて知っておきましょう。
結婚式の前に花嫁に会ってはいけない?
ファーストミートはファーストルックともいわれ、その名のとおり初めてお互いの姿を見るセレモニーです。
結婚式当日、新郎新婦がお互いに異なる場所で挙式の準備をすることで、初めてお互いの着飾った姿を見たときの反応を楽しめます。
その由来は、昔結婚が政治的な役割を果たしていた頃にあるといわれています。政治的な結婚である以上、結婚式前に花嫁の顔を見たときにもし花嫁が新郎の好みに合わなかったら、新郎が結婚をキャンセルしてしまう可能性がありました。
それを恐れた新郎の父が、結婚式まで花嫁と新郎とを会わせないようにしたのが始まりとされています。
花嫁衣装によく見られるベールもこの名残で、新郎が心変わりするのを防ぐため、ギリギリまで顔を隠しておくように用意されたものだそうです。
海外では一般的な習慣
ファーストミートは海外では一般的な習慣です。結婚式前に花嫁を見ることを「Bad luck(バッドラック)」といい、幸せになれないとされています。
現代ではお互いの着飾った姿を結婚式当日に見せ合うことで、一生心に残る感動を呼び起こす演出として親しまれるようになりました。
海外の映画や一般の方のSNSなどでも、ファーストミートの習慣を知ることができます。
ファーストミートのメリット
ファーストミートは「お互いの姿を結婚式当日に見せ合う」というシンプルなセレモニーでありながら、一生に一度の感動を味わえるのが最大のメリットです。
当日までお互いの選んだ衣装を見ていない状態で、普段とは異なる姿を見る瞬間は、その日そのときしかありません。
初めて着飾った自分の姿を見たときの相手の反応も大きなポイント。人生で一番美しく幸せに満ちている姿を見たときの感動に、涙してしまう方も多いようです。
ファーストミートを成功させる5ステップ
一見シンプルなセレモニーに見えるファーストミートですが、成功させるためには事前準備を念入りにおこなう必要があります。
何よりも結婚式の前にお互いの衣装を見たり知ったりしてしまっては感動が半減してしまうため「衣装選びは一緒に行かない」「当日も鉢合わせないようにする」など、細かな配慮が必要になるでしょう。
ファーストミートを成功させるためのポイントを5つのステップにまとめました。
1.新郎新婦で認識を合わせる
まずは、新郎新婦で認識合わせをするところから始めましょう。
ファーストミート自体が日本になじみのない習慣でもあるので、どのようなセレモニーで何を目的としているのかをきちんとすり合わせておく必要があります。
ファーストミートの方法も「新婦の衣装だけ秘密にする」「お色直しの衣装だけ秘密にする」など様々なので、どこに感動のポイントを持ってくるかも含めて相談して決めておくといいでしょう。
2.ファーストミートができるか会場に確認
ファーストミートを成功させるには、会場選びも重要です。まずは式場にファーストミートが可能かどうか事前に確認しましょう。
そもそも新郎と新婦でそれぞれの部屋が用意できないと、ファーストミートができません。
また通常の式の流れであればファーストミートの前に集合写真を撮ったり親族紹介があったりするので、ファーストミートのためにタイミングをずらすことができるかどうかも確認しておく必要があります。
ファーストミートの演出にぴったりなスポットがあるかどうかも、聞いておくといいでしょう。
3.時間や場所を打ち合わせ
ファーストミートができることがわかったら、ウェディングプランナーと一緒に時間や場所を念入りに打ち合わせしましょう。
日本ではファーストミートはメジャーな習慣ではないため、基本的に日本の挙式の流れはファーストミートができるようになっていません。
通常は集合写真撮影や親族紹介が先にあるので、式の前にファーストミートをする時間をつくれるかどうかを相談しておきましょう。
またゲストや親族も巻き込みたい場合は、両家にきちんと相談してから決めるのがベストです。
4.ドレス選びは秘密裏に
ファーストミートを感動的にするためには、当日までお互いの衣装がわからない状態であることが重要です。
ドレスは2人で一緒に選びたい気持ちもあるかもしれませんが、ファーストミートを成功させたいのであれば我慢しましょう。
ただしドレスの価格などは、2人で相談する必要もあるかもしれません。
ベストなのは2人で一緒に衣装選びに行き、ショップのスタッフにファーストミートをする予定だと伝えることです。
新郎にドレスのデザインを隠して値段だけが伝わるよう、配慮してもらうようにお願いしましょう。
5.当日のシミュレーション
ファーストミートは結婚式当日、その日そのときだけに体験することができる感動のセレモニーです。
「あまりの感動に伝えたかった言葉が出てこなかった」という方も少なくないので、当日の自分がどんなリアクションをするのかをイメージトレーニングしておきましょう。
事前に「ファーストミートのタイミングで抱きしめてほしい」「リアクションをオーバーにしてほしい」といった要望を伝えておくのもおすすめです。
ファーストミートのプラスアイデア
ファーストミートは、ちょっとアイデアをプラスすることでより感動的で心に残るセレモニーにすることができます。
自分たちだけのファーストミートにするために、おすすめのプラスアイデアをご紹介しましょう。
ただお互いの晴れ姿を見るだけでも印象的な時間になりますが、一生の思い出になる瞬間を演出するために参考にしてみてください。
手紙で想いを伝える
ファーストミートのタイミングで、想いを込めた手紙をプレゼントしてお相手を驚かせてしまいましょう。
大切な人の晴れ姿を見ただけで感極まってしまう方も多いかもしれませんが、そこに「いつもありがとう」という感謝の気持ちや普段は言えない「大好きだ」という気持ち、「結婚して同じ人生を歩んでいきたい」という気持ちを伝えれば感動もひとしおです。
ファーストミートの瞬間を写真に収める
事前に写真家、もしくは写真が得意な知人友人に依頼して、ファーストミートの記念的な瞬間を写真に収めてもらうのもいいでしょう。
初めて新婦の姿を見たときの新郎の反応はもちろん、ファーストミートの直前のドキドキする瞬間まで写真に収めておけば、大切な瞬間をいつでも思い起こせます。
写真を撮ってもらうシチュエーションも事前にイメージして、映画のワンシーンのようなオシャレなシーンを演出するのもおすすめです。
ファーストミートは事前準備を念入りに
ファーストミートの意味や由来、成功させるためのポイントについてまとめました。
ファーストミートは結婚式当日までお互いの晴れ姿を知らないことが大前提なので、そのための事前準備を入念におこなうのが成功させるためのポイントです。
日本ではまだ浸透していない習慣でもあるので、オンライン相談会も活用して相談してみてくださいね。