再婚するにあたって、結納するべきか迷うカップルもいるかもしれませんね。
今回は、再婚でも結納は行うべきなのかについて解説します。
結納する際のポイントや注意点、結納金の金額相場もご紹介しているため、結納の準備を進める人は参考にしてください。
再婚で結納は行うべきなの?
結納は、婚約を正式なものにするために行われる、日本の伝統的な儀式のことです。
結納金や結納品を形式に応じて受け渡すことにより、婚約が正式なものとなります。
結納は必ず行わなければいけない儀式ではないため、実施するべきか悩む人もいるはずです。
特に、再婚の場合、結納は遠慮したほうがいいのか悩む新郎新婦も多いかもしれませんね。
基本的には、再婚でも結納は初婚と同じです。
新郎新婦が「結納したい!」という気持ちがあれば、結納を行っても問題ありません。
結納の形式や費用、用意するものについて詳しく知りたい人は、こちらをご確認ください。
再婚で結納する3つのメリット
再婚の場合、「結納は遠慮したほうがいいかも……」と考える新郎新婦もいますよね。
ただ、再婚で結納を行うことで、新郎新婦や両親が得られるメリットはたくさんあります。
後悔しないためにも再婚で結納するメリットを踏まえたうえで、実際に行うか決めることが大切です。
再婚の結納には、次のようなメリットがあります。
- 両親に喜んでもらえる
- 両家の親睦を深められる
- 結納で結婚する実感が湧く
それぞれのメリットを確認していきましょう。
1.両親に喜んでもらえる
再婚の新郎新婦が結納を行うことで、両親に喜んでもらえるメリットがあります。
日本のしきたりを重んじる両親の場合は、子どもに結納を行ってほしいと考える人は多いようです。
なかには、「子どもが決めることだから……」と強く希望しない両親でも、心の中では結納を行ってほしいと考えていることもあります。
特に、新郎新婦のどちらかが初婚の場合は、結納を控えることに残念と感じる両親もいるでしょう。
結婚は新郎新婦だけのものではないので、両親の気持ちを汲み取ってあげることが大切です。
2.両家の親睦を深められる
結納は、結婚相手の両親を交えて開催します。
両親同士は結納の席で初対面になることが多いため、親睦を深められる絶好のチャンスです。
結納を通じて両家の連帯感が生まれるため、結婚後のお付き合いに良い影響をもたらしてくれます。
また、女性側の両親には「再婚でも娘を大切にしてもらえる」という安心感も与えられるでしょう。
逆に、「絶対に結納はしない……」という新郎新婦の気持ちだけで執り行わないことを決めると、両家の間に溝が生まれることになるかもしれません。
結納は、両家の親睦を深められたり安心感を与えられたりすることを覚えておきましょう。
3.結納で結婚する実感が湧く
結婚でふたりは正式な夫婦になりますが、実際に何かが大きく変わることはありません。
結婚が決まっても、その実感がなかなか湧かないといった新郎新婦は意外に多くいます。
そこで大きな役割を果たしてくれるのが、両家で集まって婚約の証とする結納です。
結納には、婚約の証として結納品を納めたり受書を渡したりなど身の引き締まる儀式があります。
そのため、結納を行うことで「自分は結婚するんだ」という実感が湧くはずです。
結納で結婚することへの実感が湧くので、結婚の準備にも身が引き締まる新郎新婦もいるでしょう。
再婚で結納する際の5つのポイント
再婚で結納することで、新郎新婦だけでなく、両家の関係にも良い効果を与えてくれます。
ただ、女性側が再婚だったり子連れ再婚だったりなど新郎新婦によって置かれている状況が変わるので、結納する際は注意しなければいけません。
ここでは、思い出に残る結納を執り行うためにも押さえておきたいポイントをご紹介します。
結納の後に、結婚式を挙げる新郎新婦もいるでしょう。
ただ、再婚で結婚式を挙げる場合、参列者に迷惑にならないか疑問に感じる人もいるはずです。
再婚の結婚式に関して悩みがある人は、こちらをご確認ください。
1.女性側が再婚の場合
女性が再婚で男性が初婚の場合、結納の準備を進める前に本人同士の意見を確認しておきましょう。
どちらかが「結納はしなくても……」といった考えがある場合、気持ちにすれ違いが生まれます。
また結納は、結納品の品目や結納金の額、結納の記念品などを準備しなければいけません。
新郎新婦で話し合いを済ませたら、取り決めた内容を両親にも話して了承を得ましょう。
結婚は女性の意見が重要視されがちですが、男性側が初婚の場合は「初めての結婚だから正式な結納を執り行いたい」と考える両親もいるはずです。
両家で考えが異なる場合は、話し合いを重ねて双方が納得する着地点を見つけましょう。
2.男性側が再婚の場合
男性が再婚で女性が初婚の場合、女性側の両親は特に結納に対して強いこだわりを持っていることがあります。
女性側の両親は「娘を嫁がせる」といった考えを持つこともあるので、娘の結婚や結納に対して格別な思いを抱いている人も多いからです。
また、結婚相手が再婚ということもあり、結婚に対して不安を感じている両親もいるでしょう。
両親から不信感を抱かれたまま結婚を進めても、良い関係を継続することはできません。
男性側が再婚の場合は両家の親睦を深めるだけでなく、女性側の両親から信頼を得て安心して結婚を祝ってもらえるように対応する必要があります。
新郎新婦で話し合いをするときは、なるべく女性側の意思を尊重してあげることが大切です。
3.男女ともに再婚の場合
新郎新婦ともに再婚の場合は、どちらも経験者なので話がまとまりやすい傾向があります。
再婚同士の結納であっても、初婚と同じように取り行っても問題ありません。
ただ、再婚同士の場合は結納を経験していることが多いため、結納金の額を減らしたり結納記念品を控えたりなど質素になることが一般的です。
しかしながら、再婚であっても両親にとっては大事な子どもの結婚なので、質素なものではなく正式な結納を執り行いたいと考えることもあります。
ここでも、新郎新婦の気持ちだけでなく、両家の意向を確認しながら準備を進めましょう。
結婚式を挙げるなら、結納の話と合わせて結婚式について両親に確認しておくことが大切です。
再婚の結婚式について詳しく知りたい人は、こちらをご確認ください。
再婚同士の結婚式は迷惑?注意したいことや挙式スタイルをご紹介
4.子連れ再婚の場合
子連れ再婚で結納を行う場合は、家族の一員として子どもを参加させるのが一般的です。
ただ、子どもによっては「結納に参加したくない……」と考えることもあります。
このような場合は、嫌がる子どもを無理やり結納に参加させるのは良くありません。
子どもを無理やり参加させることで、その後の結婚生活に悪影響が出るおそれがあるからです。
子どもを参加させれば両家の親睦は深まりますが、嫌な思い出となることもあるため、子どもの気持ちを優先にして納得のいく結論を見つけましょう。
また、子どもが小さい場合は静かに座っていられないことも多いため、動き回っても大丈夫なように広めの個室を選ぶのがおすすめです。
子連れの再婚に適した結婚式スタイルについて詳しく知りたいなら、こちらを確認してください。
子連れ再婚に適した結婚式スタイルは?子どもが楽しめる演出をご紹介
5.授かり婚の場合
授かり婚の場合は、妊娠した新婦の体調を一番に考慮して執り行うのか決める必要があります。
特に、妊婦の体調は日々変化するものなので、途中で具合が悪くなることも多いです。
長時間に及ばないように進行を簡素化したり、時間に余裕を持たせたりすることをおすすめします。
また、移動時間をできる限り抑えるために自宅から近い会場を選ぶのもいいでしょう。
両親によっては、結婚前に子どもを授かったことで「順番が違う」と考えているかもしれません。
結納の席では、両親の疑念を払拭できるように両家の親睦を深められるように対応しましょう。
再婚の結納で注意すべき3つのこと
結納は両家が初めて会う場所になるため、失礼のないような立ち振る舞いが求められます。
ただ初婚の場合は、結納の席でどのように立ち振る舞えばいいか分からない人もいるはずです。
再婚の結納で注意しておくべきポイントには、次のようなものがあります。
- 初婚の話は控えるようにする
- 名前を呼ぶときは注意する
- 子連れは子どもの服装に配慮する
それぞれのポイントを確認しておきましょう。
1.初婚の話は控えるようにする
結納の席では、初婚の話や過去に経験した結納について語るのは避けましょう。
初婚の話や過去の結納について語られても、相手の家族は不快な気持ちになるだけです。
自虐ネタで場を和ませようとして話題に出す人もいますが、逆効果になることがあります。
結納の席では、未来に向けての会話で前向きで明るい空気感を作ることが大切です。
2.名前を呼ぶときは注意する
結納の席で、結婚相手の両親をどのように呼べばいいか悩む人もいるかもしれませんね。
ただ、結婚前であるため、結婚相手の両親をお義父さんやお義母さんと呼ぶのはおすすめしません。
基本的に、両親は「さん付け」で呼びます。
また、再婚の場合は自分の両親に対して初婚相手の名字で呼ばないように伝えておきましょう。
両親にとって呼び慣れた名前である場合、ついつい間違えて呼んでしまうこともあります。
両親には、結納の前に名前を間違わないように念押ししておくのがいいかもしれません。
3.子連れは子どもの服装に配慮する
子連れ再婚の結納の場合は、失礼がないように子どもの服装にも配慮する必要があります。
結納の服装は両家の格を合わせて、それに応じて適切な洋服を選びましょう。
たとえば、格が高い服装をドレスコードとしている場合はカジュアルな服装は避ける必要があります。
ただ、子どもが小さい場合は動き回ることも多いので、動きやすさを考慮することも大切です。
このような場合は、色が控えめの服装を選び、会場で子どもが浮かないようにしましょう。
結納金の金額相場はどのくらい?
結納で渡す結納金は、どのくらいの金額に設定すればいいのか悩む人もいるはずです。
結納金の金額に明確な決まりはありません。
ただ一般的には、結納金の金額を男性側の収入や貯蓄額を基準に決めることが多いです。
金額の目安は、月給の2〜3ヵ月、もしくはボーナス1回分が適正だといわれています。
ただし、地域の習慣や両家の考え方によって結納金の相場が大きく変わることもあるでしょう。
結納金の金額を決め兼ねるときは、親族や兄弟の結納金を参考にするのもいいですね。
まとめ:再婚で結納するかどうかはふたり次第!
この記事では、再婚で結納するべきかについてご紹介してきました。
ポイントは以下のとおりです。
- 再婚でも初婚と同じように結納を行える
- 結納は必ず行わなければいけないものではない
- 再婚で結納すると、両家の親睦を深められたり結婚する実感が湧いたりなど得られるメリットが多い
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