「リングボーイ」「リングガール」は、結婚式で指輪を運ぶなどの演出をするお子さんのことです。
子どもたちのがんばる姿は、結婚式のムードをほっと和ませてくれるでしょう。
この記事では、結婚式の演出にリングボーイ・リングガールを取り入れる方法や注意点についてまとめました。
リングボーイ・リングガールとは?
はじめに、リングボーイ・リングガールについて簡単に紹介しましょう。
リングボーイは結婚式で指輪を運ぶ役割を担っています。
リングベアラーと呼ばれることもあり、女の子がやる場合はリングガールです。
リングボーイだけのこともあれば、リングガールと一緒になって指輪を運んだり、花びらをまくフラワーガールと一緒に出演したりすることもあります。
もともとは欧米の風習
近年では日本でもよく見られるようになりましたが、リングボーイはもともと欧米の風習でした。
神聖とされるバージンロードを先導し、指輪を悪い霊から守って清めてくれるといいます。
似たような役割にフラワーガールがあります。
フラワーガールは花をまき、花嫁を花の香りで清める役割があるのです。
リングボーイ・リングガールの魅力
神聖な結婚式で新郎新婦はもちろんのこと、一緒に参加しているゲストも緊張してしまうものです。
リングボーイ・リングガールは、そんな式場の空気を和やかで温かいものにしてくれるという魅力があります。
神聖な場での大役にちょっぴり緊張している様子や、精一杯仕事を成し遂げようとする姿に、緊張していた新郎新婦やゲストも思わず顔がほころんでしまうでしょう。
また、リングボーイ・リングガールは知人や親戚のお子さんにお願いすることが通例です。
子どもたちの親や祖父母にとっては、自分たちの子どもの成長を感じることのできる機会にもなるでしょう。
リングボーイ・リングガールの基本
リングボーイ・リングガールの演出にこれといった決まりがあるわけではありませんが、欧米から伝わってきた風習なので一般的な演出の形があります。
実際に結婚式の演出に取り入れるときのために、リングボーイ・リングガールが入場するタイミングや衣装、準備するものについて簡単にまとめました。
基本的な形を知って、結婚式の演出準備に役立ててみてください。
入場は新郎新婦の前が一般的
一般的に、リングボーイ・リングガールが入場するタイミングは新郎新婦より前です。
新郎新婦の前を先導して歩く演出もあれば、バージンロードの先に指輪を持って待機していることもあります。
ただしこれといった決まりはないため、自分たちの式にとってベストと思えるタイミングで入場できるように演出を考えるといいでしょう。
リングボーイ・リングガールが際立つ演出として、新郎新婦が入場して、指輪交換のタイミングで入ってくるというのもおすすめです。
衣装はタキシード、白のドレス
リングボーイの衣装はタキシード、あるいは蝶ネクタイをつけたフォーマルな衣装であることが一般的です。
リングガールはドレスワンピースが基本で、結婚式では花嫁以外はタブーの白いドレスでも、お子さんであれば良いとされています。
結婚式の雰囲気に合わせてカジュアルダウンする、花かんむりをプラスするなどしてもいいでしょう。
リングピローにもこだわりを
リングボーイ・リングガールが指輪を運ぶためのリングピローは、お子さんが指輪を運びやすくなるよう工夫しましょう。
持ち手のついたバスケットに入れるタイプにすれば、お子さんでも運びやすくなります。
また万が一お子さんが転んでしまったときのことを考え、指輪をしっかりと守れるデザインにしておきましょう。
フタを閉められるボックスタイプであれば安心です。
お子さんが乗り物や歩行器を使う場合は、指輪を入れたボックスをそのままくっつければ安定させることもできます。
リュックタイプにすれば両手が空くので、お子さんも動きやすくなるでしょう。
リングボーイ・リングガールのおすすめ演出3選
基本的なスタイルはあるものの、リングボーイ・リングガールの演出は自由にアレンジすることが可能です。
けれど「自分たちではなかなか思いつかない」という方のために、リングボーイ・リングガールのおすすめ演出を3つに厳選してご紹介します。
そのままアイデアを採用してもいいですし、これらのアイデアをもとに新しい演出を考えてみるのもいいでしょう。
リングボーイが車で指輪をお届け
小さな車に乗ったリングボーイが指輪を届けてくれる演出です。
歩くのがおぼつかないお子さんがリングボーイをするときに役立つでしょう。
お子さん自身が運転するのではなくラジコンカーであることが大半なので、安心して見守っていられます。
ラジコンカーはレンタルできるところもあるので、式場に相談してみましょう。
ラジコンカーに限らず、装飾したリヤカーにリングボーイを乗せて、お兄さんやお姉さんが引いて歩くという演出もほほえましいです。
リングボーイとフラワーガールで並んで歩く
リングボーイとフラワーガールが一緒に登場する演出もおすすめです。
並んで歩く姿がまるで小さな新郎新婦のようでほほえましく、会場の張り詰めた空気を和ませてくれるでしょう。
新郎新婦を先導する演出であれば、先を歩くかわいらしいリングボーイとフラワーガールの姿に、緊張で足早になりがちな新郎新婦の心もほぐれます。
ちょっと気取ってSP風に
人気の演出の1つが、指輪を守るSPをイメージしたスタイルです。
スーツとサングラスでビシッと決めたリングボーイに、指輪を入れたアタッシュケースを持たせて新郎新婦のもとへ届けてもらいましょう。
役割を理解できる年齢のお子さんにお願いすれば、なりきりの演技で会場を和ませてくれるかもしれません。
「印象に残るリングボーイの演出を取り入れたい」という方におすすめです。
リングボーイをお願いするときのポイント
リングボーイ・リングガールを結婚式の演出に取り入れるためには、担当してくれるお子さんにお願いする必要があります。
リングボーイ・リングガールは大切な指輪を運ぶ役割ですから、何歳くらいのお子さんにお願いすればいいのか、など気になりますよね。
実際にリングボーイ・リングガールをお願いするときのポイントをまとめました。
4歳〜10歳くらいの子に頼むのがベスト
「きちんと役割を理解して、指輪を持って運ぶことができる」という基準で考えると、4~10歳くらいのお子さんにお願いするのがいいでしょう。
日本では新郎新婦のお子さんか、親族、友人知人のお子さんにお願いすることが多いようです。
3歳以下のお子さんしか心当たりがない場合は、2~3人で一緒に担当してもらうのもおすすめ。
親族と知人友人のお子さんが同い年くらいの場合は、親族のお子さんを優先してお願いするようにしましょう。
親族側にお子さんが多い場合は、リングボーイ・リングガール以外のお子さんにも新郎新婦に花束を渡す役割をお願いするなど、配慮が必要です。
リングボーイ・リングガールの風習になじみがなく、どのような演出なのか知られていないことも多いので、お願いするときは丁寧に説明してあげてください。
お礼の相場は1000〜3000円
リングボーイ・リングガールを無事につとめ上げたお子さんには、お礼を上げるのが通例です。
金額としては1,000~3,000円程度が相場で、絵本やおもちゃ、お菓子の詰め合わせなどを用意してあげるといいでしょう。
渡すタイミングはリングピローと交換で渡したり、披露宴の席にお礼のカードを添えて置いてあげたりするのが一般的です。
お子さんの小さな手でも持ちやすく、自分で持って帰れるサイズにしてあげることもポイント。
何を渡せばいいのかわからないときは、お子さんのご両親に好みを聞いてみましょう。
リングボーイ・リングガールと一緒にほっこり挙式を
結婚式の演出に、リングボーイ・リングガールを取り入れるときのポイントをまとめました。
お子さんが一生懸命に役割をつとめる姿は、参列する人たちの緊張感を和ませてくれること間違いなしです。
親族や知人友人にお子さんがいる場合は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
リングボーイ・リングガールの演出内容によっては、可能かどうか事前に式場に問い合わせる必要があるので、オンライン相談会も活用してみましょう。