最近の結婚式ではエンドロールムービーを流す夫婦も増えてきています。
しかしながら「エンドロールムービーを用意するのが初めて」という方たちも多いでしょう。
この記事では結婚式で流すのにおすすめの演出方法や、作成するときの基本的マナーやポイントをご紹介します。
結婚式で流すエンドロールムービーをどうすべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
結婚式のエンドロールとは?
結婚式のエンドロールは、映画の最後に流れるスタッフロールのようなものです。
まるで結婚式自体がひとつの映画で、ゲスト全員が出演者だったかのように思わせてくれる、ロマンティックな演出といえるでしょう。
エンドロールムービーが重視される背景や、エンドロールムービーを結婚式で使うことのメリットについても触れました。
エンドロールの由来
結婚式のエンドロールムービーは、その名のとおり映画やドラマのエンドロールを真似したことが由来となっています。
会に出席したゲストの名前を並べた映像を流すのが一般的で、会場にいた全員で結婚式を作り上げたような達成感を得られることで人気の高い演出です。
なんとなく会をお開きにしてしまうより、ラストにまとまりを持たせることができるのもメリットのひとつでしょう。
エンドロールのメリット:ゲストに感謝の気持ちを伝える
前述したように、結婚式でのエンドロールムービーは映画のスタッフロールに似せて作られています。
ただ名前を並べるだけでなく、感謝の気持ちを込めたメッセージを添えられるのが特徴です。
エンドロールムービーに感謝のメッセージを添えておけば、当日直接伝える余裕がなかったとしてもきちんと感謝の気持ちを伝えられるのがメリットといえるでしょう。
また当日事情があって出席できなかった友人や親戚にも、メッセージを残せるメリットがあります。
エンドロールの役割:両親のお見送りの準備ができる
結婚式のエンドロールの意外な役割としては、エンドロールムービーを流す時間を活用してご両親をお見送りする準備ができるという点があります。
エンドロールが流れなかった場合、お見送りの準備を整える間、ゲストの方には待っていてもらわなければなりません。
エンドロールムービーは、ゲストに対してストレスを感じさせないようにする効果があります。
おすすめの結婚式のエンドロール4選
近年はエンドロールムービーの種類も増え、様々な演出方法が使われるようになりました。基本的には写真で作るムービーと動画を活用したムービーとがあります。
その中でも当日の写真を使う「撮って出し」やスマホを使った「ライブエンドロール」など演出方法は多岐にわたります。
主に使われている方法を4つピックアップしました。
事前に用意できる写真ムービー
写真ムービーは自分たちの持っている写真の中から選んでムービーにする方法です。
事前に用意できるので、当日までに納得のいくクオリティに仕上げられるでしょう。
業者に依頼しても写真をつなげるだけなので、2~5万円と比較的リーズナブルな価格に抑えられるのも魅力です。
簡単な方法のため選択肢の幅も広く、オリジナリティも演出しやすいです。
当日の臨場感が伝わる「撮って出し」
「撮って出し」は、当日撮った写真を活用してその日のうちにエンドロールムービーにする方法です。
一緒に参加しているゲストも自分が映っているのを見られるので喜んでもらえるでしょう。
当日の作成であっても、基本的にはゲストへのメッセージを動画内に編集することもできます。
写真ムービーに比べると10~20万円前後と価格は高めになりますが、当日の臨場感が伝わる貴重な演出方法のひとつです。
オリジナリティ抜群!自作ムービー
エンドロールムービーは業者に依頼することもできますが、近年では自作ムービーも作りやすくなっています。
Windowsではフォトの編集画面から「音楽入りビデオの作成」で無料で作れます。
またiOSのiMovieも無料で使えるため、業者に依頼するよりは価格を抑えて作れるでしょう。
DVDにデータを書き込むためのパソコンが必要で、制作に時間がかかる可能性もありますが、オリジナリティの高いムービーを作れます。
イマドキ!ライブエンドロール
ゲスト参加型のエンドロールとして注目されているのが、スマホをつかって作れるライブエンドロールです。
会の最中にゲストがスマホで撮った写真を集め、メッセージを添えてムービーにするという手法。
写真を撮ってもらった新郎新婦はもちろん、自分が当日撮った写真をムービーに採用されたゲストは嬉しく感じるでしょう。
ゲストも一緒に当日の思い出を形に残せる手法です。
結婚式のエンドロールムービーを作るときのポイント
結婚式で使うエンドロールムービーの作り方には様々な方法があります。
・式場や業者に依頼する/自分たちで作る
・当日の動画や写真から作る/事前に動画や写真から作る
しかし、作るときのポイントは共通しています。
結婚式のエンドロールムービーに添える名前の順番や基本的なマナーに加え、メッセージを添えるときのポイントや例文、実際に流すときに重要となる時間配分についてもまとめました。
ムービーを作るときの参考にしてみてください。
ゲストの肩書の順番
エンドロールにゲストの名前を並べるときは、基本的に地位の高いほうから順番に表記し、自分と血縁関係の近い人は下のほうに表記します。
肩書は、職場の先輩や同僚、後輩のことは「会社先輩・同僚」で充分ですが、上司の名前を書くときは役職や会社名も表記しましょう。
また、親族の肩書の漢字は使い分けが必要です。
例えばご両親の年上の兄弟は「伯父・伯母」、年下の兄弟は「叔父・叔母」となります。
祖父母の兄弟のことは「大伯父・大伯母」という表現が一般的です。
ゲストの敬称にまつわる決まり
敬称は、「~様」「~殿」のように、ゲストに対して感謝や尊敬の意味を込めて名前の後ろにつける接尾語です。
親族以外のゲストにつけるものなので、間違って親族に敬称をつけてしまわないようにしましょう。
基本的には「~様」で問題ないですが、先生や教授には「~先生」、小学生以下の子どもには「~ちゃん」「~くん」をつけるようにします。
【例文紹介】ゲストへのコメントはシンプルに
エンドロールムービーに乗せるゲストへのコメントは、可能な限りシンプルにしましょう。画面に映し出す文字数が多くなり過ぎてしまうと、せっかくの写真が見えなくなってしまいます。
上司へのコメントは、日頃の感謝の気持ちと今後も関係を続けたい想いを伝えます。
例文)
本日はご参加いただきありがとうございました。結婚後も変わらぬご指導をお願いします。
同僚や友人へのコメントは、ラフで親しみのある文章にするのがオススメです。
例文)
いつも相談に乗ってくれてありがとう。これからもお互いに支えあえる仲間でいたいです。
例文)
みんなと一緒に過ごした時間はかけがえのない宝物です。結婚してもよろしくね。
身近な兄弟や両親、祖父母には親しみやすいコメントを、普段なかなか会えない遠方の親戚に対しては礼儀正しいコメントを心がけるといいでしょう。
例文)
今まで育ててくれてありがとう。これからも彼ともどもよろしくね。
例文)
本日は足をお運びいただきありがとうございました。今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。
エンドロールの時間配分
結婚式で流すエンドロールムービーの時間は、基本的には3~5分程度が理想的です。
しかし、ゲストの数が多い場合は無理にその時間におさめようとすると急ぎ足になってしまうため、スクロールの速度には充分注意しましょう。
一般的に、下記のような時間配分にするとすっきりとまとまります。
・冒頭のメッセージ:20~30秒程度
・新郎・新婦紹介:1分30秒~2分30秒程度
・ゲスト紹介:1分30秒~2分30秒程度
・締めのメッセージ:20~30秒程度
・ラストカット:10~20秒程度
音楽を入れるときは式場にも相談
結婚式のエンドロールにはBGMを入れたいという人も多いでしょう。
しかしアーティストの曲には著作権があるため、使うときには注意が必要です。
実際のところ、大半の結婚式場は式場で著作権のある曲を流せるよう、著作権の管理団体と契約しています。
どうしても使いたい曲があるときは、流せるかどうか、事前に式場に相談してみましょう。
まとめ:エンドロールで心に残る結婚式に
結婚式でのエンドロールムービーの作り方のポイントをまとめました。
エンドロールは感謝の気持ちを伝えるだけでなく、ご両親やゲストに配慮する意味もあり、結婚式の締めくくりに相応しい心に残る演出方法といえるでしょう。
ムービーを実際に流せるかどうかは、事前に式場に問い合わせる必要があります。
「2人で結婚式」ではオンライン相談も受け付けているので、気軽に相談してみてくださいね。